の続きです。
告白みたいなメール
たった15分の初対面を終えた私達。
翌日、いつものように彼からメールの着信。
「昨日会えて、、、もっと好きになってしまった」という旨のメール
ど スレトレート(゚д゚)
実際に会う前にも好きですアピール的なものは何度かされてたけど、開き直った後の彼の推しっぷりはすごかったです。
でも付き合ってからは、そういった類のセリフは滅多に言ってくれない。笑
K君のことは嫌いじゃない。
むしろ自分も好きだと思う。
でも後ろめたさから、認めたくない私がいて。
認めてしまったら、どんどん好きになってしまいそうで、自分からは言いたくなかった。
だって私、髪の毛ないし。
知ったら前言撤回されるに決まってる。
わざわざハゲの彼女作る、モノ好きな人なんている訳ないじゃん(´Д`;)
しかも遠距離確定の状態でだよ?
ないない。
一緒に遊んでるだけで楽しいし、このままでいようと思っていた。
全部話したら今までの「楽しい友達」関係すら、きっと終ってしまう。
でも予定外のことが起きた。
K君が私を好きだという。
私の片思い(?)だったら、ずっとこのまま楽しいままだったのに。
しばらく私の中で、どうK君を傷つけずに断るかの葛藤が続きました。
私の中で、脱毛症をカミングアウトしても問題なく誰かと付き合えるという未来は想像皆無でした。
今すぐ付き合ってほしい、という雰囲気では(多分)なかったので、うまく好意を誤魔化しつつ、返事ができないまま時間が過ぎていきます。
今思うと、結構ひどいことしてるな私。
二回目のご対面
いつまでも隠しておくわけにもいかないし、覚悟を決めた私。
とはいえ、カミングアウト=ドン引きされて、お別れする未来しか見えておらず、なかなか勇気が出ません。
メール、チャット、電話。
どれで話すのが一番いいか?
文字で伝えるのは、口から言葉を発するよりきっと簡単。
だけど話した瞬間、相手の反応・顔が見えないから怖い。
だったら直で話す?もう一回会えるかな?
初めて会った4/13から2か月後。
6月に、K君と再び会うことにしました。
もちろん前回とは違って、2人で会うために、横浜へ。
さすがにこの頃には、どこかのタイミングで気持ちだけは伝えてました。
「K君のこと、私も好きだけど、でも付き合うことは出来ないと思う。
理由は6月に話すから聞いてください」
たしかこんな感じで言いました。
付き合うとは言ってないけど、お互い好きなの分かってるからほぼデート状態。
普通に楽しんでしまいました。
帰る日には、慣れてきたのか調子にのって手を握ってくるK君。
楽しくて、逆に言い出しづらくなる。
言わなきゃー
言わな・・・
やばい、こんな楽しい時に
とてもじゃないけど内容重すぎて言えない
(゚ω゚;)
結局、言えませんでした
一体何しに横浜まで行ったんだよ私は!!!!!!!
しかも一泊二日で、ほぼ初対面と変わらないのにホテルで一緒に泊まってしまいました。
今思うと、とても浅はかだったと思う・・・。
彼は常識人だったので、特になにもなかったですが。
むしろ、私に嫌われないようにと色々ビビってたようです。笑
結局話せなかったので「次はいつ会えるかなー?」と私が言うと、K君は「いつだろうねー」なんて言いながら
「また会ってくれるんだ、ヨッシャ」なんてことを内心で思ってたそうです。
そんなに喜んでもらえてるとは、当時の私は知らなかったw
そのまま休みの調整がつかないまま月日は流れ10月に。
「で、話ってなんなの?」と何度か探られる。
K君「まさか余命数ヶ月とかじゃないよね」
uni「この話したら、K君もう私の余命なんてどうでもよくなると思うような話」
K君「・・・・・」
私、全身脱毛症なんだよね♪
なんて、そんな気軽に言えないんじゃあああああヽ(`Д´;)ノ
カミングアウト
ようやく打ち明けたのが、初めて会った日から半年後の10月
この時は二泊で、お休み貰って。
1日目の夜、宿で、ようやく話せました。
実は昔からこれこれこうで、ウィッグなんです・・・と。
言った。
言ったけど顔見るのこえええええええ
ずっと「うん」「うん」と話を聞いてくれて、
結論から言うとK君は、気にしないと言ってくれました。
むしろ私の挙動の不自然さに、勘付いてた模様。
人工毛のウィッグだったし、後ろに立たれることに敏感だったし、まぁそりゃそうだ。
「だから頭ナデナデされるのとか嫌いって言ってたのか」などと言われました。
そういや、そんなことも言ったな。(言ってたんです)
私はもう、この10月でK君と会うのも最後だなって覚悟して行ったので、予想外すぎるお返事に、もう泣くしか出来なかった。
断られてても泣いたと思うけど。
せっかく好きになってくれたのに、こんなん奴でごめんなさい、って気持ちと、この先も一緒にいてもらえるのかなって嬉しい気持ちで、その日はめちゃくちゃ泣きました。
その後
話してしまえばスッキリ。
純粋に一緒にいれることが幸せ。
翌日もそのまま普通にデート。
3日目、帰る前に何かお揃いの物がほしいね~ってことで横浜VIVREで安めの指輪を買いました。
どこの店にでもよくありがちな、数千円のペアリング。
安くても全然問題なし。
何となくその日買った指輪を、未だにお互い大事にしてます。
こうして、私たちは遠距離恋愛で付き合うことになったのでした。